その3 雨風ワンダー

6合目の仮設トイレに到着。登りではトイレは機会があるごとに全部寄った。
そういえば5合目のトイレは洗浄が泡で、前の人が出て来た時にまだ泡に包まれてティッシュがあったりして、ちょっと衝撃的だった。
ここの仮設トイレは、ガン的なもので自分でシュッとするタイプだったんだけど、最初どうやるのかわかんなくてそれもちょっと困った。
それにしてもこんな山の上でトイレが用意されているってことがすごいことだよなあ、ありがたいよなあ、と思う。


雨は強くなったり弱くなったり。時に青空が顔をのぞくこともあるが、とにかく風が強い。強いっていうレベルじゃないくらい強い。



来るとき読んだエッセイマンガ『山登りはじめました 目指せ富士山編』で、著者の鈴木ともこさんが富士登山の際、ガスってて景色が全然見えなくて「ガスやだなー」「ガスやだなー」と連発していたら、ポジティブ思考のダンナ様が「これからはガスやだなーと言うの禁止。言いたくなったらガスワンダーと言おう!」と提案した、というエピソードを拝借し、我々も「ガスワンダー」「風ワンダー」「雨ワンダー」を連発。「困ったねー」「まいったねー」と言うよりずっと楽しくていいよ!


前々日に買ったトレッキンググローブは「超撥水」と書いてあったから選んだのに実際は「微撥水」くらいだった。指先がしっとりしてくる。撥水ワンダー。やはり2,500円の値段それなりの性能か。でもまだ指先が冷えるほどではない。夜中の出発までに乾いてくれないと困るなあ。