(↑きたなくてスンマセン…登山前にカレーを食べたら鈴木ともこさんのイラストが出てきてテンションup)


悪天候で8合目リタイヤだった去年のリベンジに
行ってきました、富士登山2010。(2010/7/23-24)
今年は天候がバッチリで、
ツアーも去年より団結力のある感じのツアー。
「行くぞー!」「おー!」みたいな。
楽しい。
参加者19人のツアー。還暦の人が多い。すごい。
ガイドさんが花の説明とか色々してくれるのも楽しい。
一番若者の主催スタッフは干支が一緒の一回り年下君で
軽くショック。


去年泊まった山小屋は7合目だったけれど
今年は8合目の「蓬莱館」。
ここ、すごくよかった!
去年は眠るスペースの天井がものすごく低くて
常に腰を曲げていなきゃいけない状態なのが
ものすごい負担だったんだけど
天井の高さは圧迫感のないほどに確保され、
寝袋も清潔で快適。
ひとりあたりのスペースもゆとり。
トイレには音姫(びっくりした)。
夕食のカレーライスには副菜までついていて
ちょっと感激。



3-4時間ほど仮眠して、頂上に向けて再出発。
高山病の症状が出てしまい、つらいメンバーはここで朝まで待機して下山。
残ることになったスタッフと握手をして頂上へ向かう…
はずが、ここでいきなり転んで岩に足を打ち付け、すごく痛かった。。。



(↑ヘッドライトの波!)


頂上までの道は、渋滞の先頭付近だったので
ひどい巻き込まれ方はしなかったけれど、
その分「後ろの人のために急いでください」みたいなせかされ方をされ
一緒に行った友人は、これでペースを乱され、
最後の最後で高山病が出てしまった。。。
うう、かわいそう。。。
私はちょっと吐き気がしかけてるかも??
でも気にするともっと具合悪くなっちゃいそうだから
気のせいってことにしよう、と自分を騙す。
これが意外と効いて、なかなか元気。


ただ、もともとノドが弱いので
呼吸音はヒューヒューひどくて
私的には深く息をするのに気を払っているので大丈夫レベルなんだけど
周りの人達にはものすごく心配された。
実は平気な感じなので、なんか申し訳ない…。


で、せかされるままに足を進めると、いつの間にか頂上。
「え?これ、頂上?この後があるわけじゃないの?」
と、拍子抜けな登頂。


山小屋でちょっと休んで、あったかい豚汁を食べる。
うーん、染み入るねえ。
前日にmixiで同じ日に登ると連絡をくれた人と
偶然会う事もできた。
すごいね。


天候には始終恵まれ、
とても美しいご来光も見られた。
来年の年賀状はここで撮った写真を使うことに決定。
今年はグランドキャニオンの日の出の写真だった。
しばらくシリーズ化の予感。



と、ここまでは私、すごく元気。
ツアーで時間がとられていなかったため行けなかったお鉢巡りも
全然行けちゃうくらい体力も気力もあったのだ。
今度お鉢巡りできるようにまた来たい、と思ってた。
のだが
この時私は知らなかったのだ。下りが地獄であることを…。




まず、ツアーの下りのペースがすごく早い!
無理!ついてくの無理!
その無理をしたために、早々に足を痛める。
足の親指の付け根がマメのできかけのようになり
歩くたびに激痛!
途中まではそれでもがんばってたけど
泣く程痛くなってからは、
「これが私のマックススピードだからしょうがない」
と開き直り、ツアースタッフに励まされながら
超スロースピードで降りることにした。
下りの間、友人との会話もほぼゼロ。
ひたすら「痛いよー。痛いよー。うーん、うーん」とひとりごとw



でもまあ、歩かないと帰れないので
「あとちょっと、あとちょっと」と、自分をだましながら
やっとの思いで帰ってきました。
富士山、、、下りがなければ何度でも行きたいけど
次行くってなったらためらうなあ・・・。
下りのつらさを忘れた頃に、ツアーじゃなくて個人で行くのがいいのかな。
お鉢巡りができなかったので、行きたいという気持ちはねー
あるんだけどねー。
すべては下りのつらさを忘れた頃の話だね^^;


ただ、地獄の下りの中にも、
ひとつだけファンタスティックなことがあって
それは、下り始めて間もなく
遠くの空に見えた、日本アルプスの山々。
まるで現実じゃないみたい。
浮世離れした、不思議な光景。
実は、ご来光よりも感激した。
本当は、ここでもゆっくり眺めていたかったな。
写真では美しさがおさめきれないくらい
本当に素晴らしい眺めだったんだよ。