本物のボンボン体験(友永詔三展)がよかった


子どもの頃、毎日毎日楽しみにしていて、テレビの前で釘付けになって見ていた「プリンプリン物語」。
その人形美術を担当していた友永詔三先生の展覧会がニューオータニ美術館で開催していて、先生の講演会があり、その中で人形操作の体験もさせてもらえる、というので、行ってきた!
数年前に三越でやっていたプリンプリン物語展も大感動したけれど、今回はそれ以上に素晴らしかった!!!!


まず、友永先生の話に大感動。
先生がプリンプリンの人形のオファーを受けた時の年齢は、なんと今の私とほぼ同い年。
私がプリンプリンを見ていたのは4才くらいからのこと。
あの時、私の心をつかんだ人形達を作っていたのは、私と同い年の人だったのか・・・!という感動。


先生は、高知県の田舎の出身だそうで、当時、演劇やコンサートに行こうと思っても、東京のように「あれがいい、これがいい」と、自分の意志で「よいもの」を選べるような環境ではなく、そこにやってくるものが全てだった、という経験があるので、NHKの全国放送であるプリンプリン物語には、可能な限り「ホンモノ」「本当にいいもの」を素材に使い、それだけが全てであるような土地に住む人たちにも本当の「いいもの」を見せてあげたい、という想いを込めて人形を制作していた、とのこと。
このエピソードにも、本当に感動。
そんな想いを乗せた作品だったんだね。


いつか、私もこんなふうになりたい、というような、夢のあるものをつくりたかった、という話を聞き、当時、自分がいかにプリンプリンに憧れて、彼女のようになりたかったかを思い出し、胸が熱くなる。
小学校のある日、運動会とか、学芸会とか、何かのイベントの時だと思う。母にせがんで、プリンプリンと同じ髪型にしてもらった日があったんだ。
本当に本当にうれしかった。
自分に魔法がかけられたみたいだった。


先生の話は始終おもしろくて、興味深くて、本当に行ってよかった。


で、おまちかねの人形操作。
まさかね、操作体験用の人形が用意されているものだろうと思っていたのよ、行くまでは。
ところが、実際に触らせてくれたのは、撮影の時に使っていた、本当に本物の人形たち。(プリンプリン以外の人形もあり。)
特に本当に!?!?!?と思ったのが、主人公クラスの「ボンボン」の本物の人形があったこと!
プリンプリン物語は、プリンセス・プリンプリンとお供のお猿のモンキー、そしてお友達のハカセ、ボンボン、カセイジンの4人と1匹がプリンプリンの故郷を探して世界中を旅するお話。
そのうちの一人、ボンボンが!



実際手にしたボンボンは、思ったより重くて、首を動かそうとしたら白目になっちゃったりとかw


あと、プリンプリンが想像する「私がおばあちゃんになったら…」というシーンで使われていた、おばあちゃんプリンプリンも。手も足もシワシワなの!すごい!!!


講演会の帰りには、先生が最近つくっているという木彫りの人形シリーズのマスコットを一人1体お土産にくれて、これまた大感激。
講演会って100人も入ってたんだよ!
なんてすてきなの。


講演会のあとに、先生の展覧会を観賞。
プリンプリンシリーズの人形や原画を間近で見るのはもちろん素晴らしい体験で、ワットさんが思ったよりセクシーで笑っちゃったりもあったけれど、
それ以上に、最近の先生がつくってらっしゃる、木彫の少女像シリーズが、美しくて美しくて…。
一気に先生の大ファンになってしまった。



東京の山のほう???に、先生の美術館(ジブリ的コンセプトな感じのやつ)があるらしいんだけど、行ってみたいなああああああああ!